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早稲田奉仕園 あすなろ会

Author:早稲田奉仕園 あすなろ会
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管理人です。今日はK君と羽田空港に行きました。

流れだけざっと説明すると,浜松町でちょっと時間があったので貿易センタービルの展望台に寄ってからモノレールで羽田に向かいました。
羽田に着いてからはお菓子を買って展望デッキで飛行機を見ながら食べ,その後は少し構内を見てからK君の家族へのお土産を買って戻りました。

これは展望デッキでの話なのですが,とあるお菓子を2人で買って展望デッキに向かったところ,なんと雨が降り始めていました。しかし,幸いなことに屋根のある所の席が2つ空いていたのでそこに座りました。
「ラッキー」と思ったのもつかの間,ふと隣を見るとそこは軽食を販売しているお店の前でした。「店の目の前で持ち込んだものを食べるなんていい根性してるよな」と1人でつっこみを入れながらも,知らないふりをしてお菓子の箱を開けて食べ始めました。
が,なんか変な感じがします。わりと有名な種類のお菓子なのですが食感が違います。わりと柔らかめの食感を期待していたのですが,やや堅めでなかにシャーベット状の物?が入っています。しかも,味自体も微妙です…。(もちろん,味覚は人それぞれですので,決してこんな物を売るなという意味ではありません。あくまでも個人的な感想です)

せっかくそれなりのお金を出して買ったのに,これが脂肪に変わるだけだとは…。なんかお金を出して脂肪を食べてしまった気分です。
K君にも「美味しい?」と聞いてみるとこれまた微妙な返事が返ってきました。
はっきりとは書けませんが,売り文句に騙されてはいけないという当たり前のことに気づかされました。代償は脂肪です。最近太り気味なのに,とほほ…。
一方,K君は学校でダイエットをさせられているらしく,そのストレスを発散させるためにここでは気兼ねせずに食べてもらおうと考えていたのですが,微妙なものを食べて体重が戻っても努力されている先生方に申し訳ないです。せっかくなら美味しいものを食べて体重を戻さないとね!

話は変わりますが,実はK君と1対1で遊ぶのはだいたい半年ぶりです。今日は出会った時から互いに違和感があり,K君の雰囲気もいつもとは違います。それは貿易センタービルの展望台に行っても変わりませんでした。行きのモノレールのなかで「今日は失敗かな…」と思っていたのですが,なんとモノレールから降りるときにK君から手をつないできました。
今まではこちらから働きかけても上手くいかないと考えすぎてしまって,余計に互いに堅くなってしまうということがありました。それで今回はあまり考えすぎず,気楽に接するように心がけていました。
その甲斐があってか,モノレールを降りてからもK君から手をつないできたり,握手?されたり,肩を揉んできたりということがありました。
いつもK君と遊んでいるYほどには楽しませることはできませんでしたが,そうした経緯もありましたので,自分なりにはやることができたかなと思えて,とても充実感を感じることができました。

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管理人です。これは何回か前の活動でランチバイキングに行ったときの話です。

この半年のあいだH君という子を担当する機会が多かったのですが,その理由に十条地域の学生の人数の問題がありました。簡単に説明すると,学生の人数が限られるので,きちんと見ることのできる子どもを優先的に担当することになり,ほかの子と一緒に遊ぶ機会が減り,結果として特定の子ばかり担当してしまうという悪循環に陥ってしまいました。最近は早稲田地域の学生と子どもの出欠状況の関係で学生を回してもらえるようになり,この日は学生Mが初めて一対一でH君を担当することになりました。

僕は担当する子がいませんでしたのでせっせと肉を焼いていました。後から聞いた話ですが,このときにちょっとした出来事が起きたそうです。それは,H君とMがドリンクバーで飲み物を入れて戻ってきた時のことでした。H君はコーヒーを入れ,Mはお茶にしたそうです。ところが,席に戻った時にH君がMのお茶が入っているコップと自分のコーヒーのコップを何も言わずに入れ替えてしまったそうです。

さて,皆さんならどうしますか?勝手に人のものを取ったということでやはり注意しますか?
ここでMはH君を注意せずにそのまま飲ませ,M自身はコーヒーが苦手だったのでそれを店員に捨ててもらい自分の好きなものを入れ直したそうです。
念のために書いておきますが,この質問の答えに正解や不正解があるとは思いません。僕なりにこうすればいいんじゃないかという考えはありますが,それが決してに「正しい」とは思っていません。それを踏まえたうえで僕なりの意見を述べます。

実は以前の活動でH君が同じようにドリンクバーでジュースを入れたときがありました。そのときもH君が自分で選んで席まで持ってきました。しかし,彼は「自分で選んだ」にもかかわらず,一滴も飲まずに僕の方へコップを置きました。僕は「自分で選んだ」のだから好きなはずだと思い,そのまま彼の方へ返しました。すると,少し混乱したような表情を見せ,そのままパニックになってしまいました。

その日の解散のときに保護者の方にお聞きしましたが,よくわからないと言われましたので,これは自分の推測でしかありませんが,彼は「自分で選んだ」けどそれが自分の好みのものかどうかわからなかったのではないかと思いました。というのは,後日の活動の際に缶ジュースを買う機会があり,そのときはちょっと飲んだ後で僕の方に缶を置いてきました。そのまま彼の方に戻すとまたパニックになる可能性があると思いましたので戻すことはしませんでした。そして「もういらないの?」と聞くと「うん」と意思表示がありました(彼は発話はありません)。このときになってようやく,自分で選んだからといって飲みたいものだったとは限らないのだということに気づかされました。

さて,この日から数日が経って熟考できたうえで(つまりその場での判断じゃないということです),自分がMだったら…ということですが,実際にはH君が僕に対してこういうことをしてくることはありませんでした。おそらく,僕に対してこういうことをやっても止められるということがわかっているからだと思います。ですので,あくまで仮の話ですが,僕ならば彼のコップを戻すことはしません。でも,黙ってコップを替えるのを認める気もありません。替えるのを止めたうえで,別の飲みものを入れなおそうかと聞いていたのではないかと思います。

ここで怒るというのはある意味で正しいと思いますし,その方が多くの人が納得するかもしれませんが,個人的にはどうなのかなと思ってしまいます。コップを入れ替えた件はちょっと置いておいて,自分で選べるけど好きな物かわからないということに注目すると,何回か色々なものを試してみて,どういう味がするのかを経験して理解することができれば,ここで起こった問題はもう起きなくなる可能性もあります。

まとめると,単に「怒る」ということを選択するだけでは見過ごされてしまうことがあること,そして,支援する側の「思い込み」があり,そのことを考慮して,働きかけ方をちょっと変えてみることで別の解決法が見つかるのではないかということです。

最後に脱線してしまいますが,仮に僕がH君が飲み物を入れ替えるところを見ていたとしたら…ということを考えてみたいと思います。
これも後日じっくり考えたことですので,その場で見たとしたら別の対応をしてしまったかもしれませんが,とりあえずそのままにして,僕から注意することはなかったと思います。その理由は,H君はMとやり取りをしているのであって,僕としているのではありません(その証拠に僕に対してはしないようなことをMに対してやりました)。そこで僕が彼らのあいだに入ったらどうでしょうか?H君の頭の中にはMが自分の行為に対してどう反応するかということがあると思います。そこに僕が割って入って何かを無理矢理に伝えてしまうと,Mが目の前にいたとしても,H君にとっては僕の反応を意識しなければならなくなり,Mと付き合う意義が失われます。

保護者の方からもH君が将来サポートを受けやすい大人になれるように,いろいろな学生と一緒に遊ばせて欲しいと頼まれています。
さらに,これは個人的な考えですが,一般に人付き合いにおいては相手によって見せる顔を変えたり,期待することが異なるのではないかと思います。しかし,障害のある方に対しては画一的なやり方で接することが望ましいと考える方がいらっしゃるようです。もちろん,障害があるということでコミュニケーションにおいてどうしても押さえなければならない点があるということは理解しているつもりです。しかし,過度に画一的に接してしまうとせっかく色々な人たちと接するという機会が失われてしまうのではないかと思います。それは残念なことのような気がするのですが…。

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